住宅ローン控除はZEHじゃないと受けられない?2024年以降の条件や基準を解説!
2023年7月26日

住宅ローン控除とは、新築を購入するために借り入れた住宅ローンの返済負担を軽減してくれる制度です。

しかし、2022年の税制改正による変更点をしっかり理解していないと、2024年以降は住宅ローン控除を受けられないかもしれません!

「住宅ローン控除」の変更点や条件をわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

住宅ローン控除とは?

住宅ローンを利用してマイホームを購入する際に、返済に関する費用を所得税から控除する制度です。

つまり、住宅ローンの返済負担を軽減することができます。

しかし、2022年の税制改正で、住宅ローン控除の適用期限が4年延長されるとともに、内容が一部改正されました。

では続いて、変更点を詳しく説明します。

 

住宅ローン控除の変更点

まず、住宅ローン控除の適用期限が2021年12月31日から2052年12月31日まで、4年延長されました。

その背景には、昨今のコロナウイルスのダメージを受けた経済の回復や、2050年のカーボンニュートラルに向けた対応などがあるといわれています。

 

●控除期間が延長

  2022年~2023年 2024年~2025年
新築一般住宅 13年 10年
新築認定住宅 13年 13年
中古住宅 10年 10年

 

新築の控除期間は、10年から13年に延長されました。
ただし、2024年以降に入居する場合、省エネ基準に適合していない住宅(新築一般住宅)の控除期間は10年です。

中古住宅については、省エネ性能にかかわらず控除期間は10年です。

 

●控除率が縮小

1%→0.7%
控除率が下がって損をするのでは?と感じられますが、利用者へデメリットがある訳ではありません。

ここ最近では低金利により、住宅ローンの返済で支払う利息よりも、住宅ローン控除による節税額の方が多くなるという逆ザヤが起きていました。

つまり、住宅ローンの税負担を軽くすること以上のメリットがある状態でした。

その逆ザヤ対策として、控除率が縮小されたのです。

 

●その他細かい条件

・自ら居住する住宅であること
・合計所得(全ての収入から所得控除を引いた額)が2,000万円以下
・住宅ローン借入期間が10年以上
・登記簿に記載されている床面積が50㎡以上
・住宅の引渡し又は工事完了日から6か月以内に入居すること

 

●限度額は?いくら戻ってくるの?

    入居年
    2022年 2023年 2024年 2025年
新築住宅

認定長期優良住宅

低炭素住宅

5000万円 4500万円
ZEH住宅 4500万円 3500万円
省エネ基準適合住宅 4000万円 3000万円
その他の住宅 3000万円 2000万円※1
中古住宅

認定長期優良住宅

低炭素住宅

ZEH住宅

省エネ基準適合住宅

3000万円
その他の住宅 2000万円

 

※1:2023年までに建築認定を受けた新築住宅に限ります。

改正後は「省エネ住宅適合住宅」や「ZEH住宅」など住宅の種類が細かく分けられるようになり、高性能であればあるほど控除限度額も高いことがわかります。

 

ココが重要!2024年以降も住宅ローン控除を受けるなら省エネ基準が必須!

2022年の税制改正により、2024年1月以降に建築確認を受ける「新築住宅」は、省エネ基準に適合することが住宅ローン控除の必須条件となりました。

つまり、2024年以降は住宅ローン控除の対象住宅が「省エネ基準適合住宅」のみとなるということです。

これから新築住宅を計画している方は、ZEHや長期優良住宅にしなければ住宅ローン控除を受けられないため、注意してください!

 

省エネ適合住宅3つのメリット

省エネ適合住宅は、住宅ローン控除を受けられる以外にもメリットがたくさんあります。

 

●光熱費を削減できる

省エネ住宅は断熱性が高く、室内の温度が外気に影響されにくいです。
さらにエネルギー効率が高いためエアコンや暖房の使用量が減り、光熱費を抑えられます。
光熱費は毎月かかるものなので、コストカットできるのはとても魅力的ですね。

 

●ヒートショックを防ぐ

高断熱高気密なため室内の温度差が少ないのが特徴。熱中症やヒートショックのリスクも減らしてくれます。

 

●アレルギー対策

結露しにくいため、カビやダニの発生を抑えられます。
アレルギーやアトピー対策になるので、小さいお子さまも安心して暮らせますよ。

 

デメリットはないの?

ただし、ZEHや省エネ適合住宅のような高性能な家は、初期費用が高いのがデメリット。

高品質な断熱材や高性能な省エネ機器が必要になり、一般的な住宅よりもコストが高くなりやすいです。

しかし、住宅ローン控除やランニングコストの削減など、長い目で見ればお得といえるでしょう。

 

 

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